両面宿儺りょうめんすくな


善財童子Tぜんざいどうじ


善財童子Uぜんざいどうじ


薬師三尊やくしさんぞん


龍頭観音座像りゅうずかんのんざぞう


金剛童子こんごうどうじ


柿本人麿像かきのもとひとまろぞう


不動明王Tふどうみょうおう


不動明王Uふどうみょうおう


龍頭観音りゅうずかんのん


二福神にふくじん


十一面観音じゅういちめんかんのん


木端仏群像こっぱぶつぐんぞう


尼像あまぞう


観音座像かんのんざぞう


迦楼羅Tかるら


八大竜王はちだいりゅうおう


聖観音Tしょうかんのん


護法神ごほうじん


観音像かんのんぞう


聖観音Uしょうかんのん


迦楼羅Uかるら


宇賀神うがじん


不動三尊像ふどうさんぞんぞう


金剛力士像こんごうりきしぞう
2016年:現在

円空彫刻

「円空さま」の「なたばつり」と言えば、ひだ地方の民衆には、昔から

親しまれてきたものです。しかしながら、その作品は、はなはだ粗末で 

未熟なものとして、一般にその真価が、買われていませんでした。    

従って、その独自な彫刻の技法をたどる人もなく、また刀技についての

伝承もありません。                               


 本来、円空上人は、もの言う代わり、手当たりしだいさまざまな仏像を

刻んでは、秘密の教義をこれに託して諸国を遊行した木食の行者で、

奇行に富んだその行跡もまた伝説的ですが、その作品には、庶民的な

親しさと深玄なささやきがゆたかに感じられて、それが円空彫刻の魅力

となっています。                                 


  かつて私の父(三輪年朗 1912-1997)は、その作品の不思議な魅力に

驚きの目をみはり、できれば「ノミ」によって刀法の秘密をさぐりあて、 

  それを日ごろのつたない手仕事(木彫)の上に再現できないかと思い立ち、

円空に魅せられて三輪年朗流の円空彫りを完成させていました。     


    晩年父は、刀法・制作の手順を後継者に伝授し、今後も自ら円空ファンの

一人として、「昭和の円空仏」から「平成の円空仏」へと、円空彫刻の 

神髄を追求し制作してまいります。                       




出版書籍
「円空彫りのすすめ」  著者 三輪年朗  発行所 日貿出版社